症例紹介
抜歯が必要になった方へ
何らかの理由で抜歯が必要になった場合は、欠損部を補う治療を行わなければなりません。補綴治療の選択肢は、ブリッジ・入れ歯・インプラントの3つで、それぞれに異なる特徴とメリット・デメリットがあります。その中でも需要が高まっているのが「インプラント」です。インプラントは補綴治療の中で唯一、失った歯を人工歯根から回復できます。ここではそんなインプラントをご紹介します。
インプラントとは
インプラント治療は、失った歯の代わりに、チタン製の「人工歯根」を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯冠を装着する治療法です。インプラントは、顎の骨にしっかりと固定されるため、まるで自分の歯のように噛むことができ、残っている歯への負担もかかりません。審美性にも優れ、自然な見た目と機能性を回復させることができます。
ストローマンのインプラントについて
歯を失ってしまった場合の治療法として、インプラント治療は有効な選択肢の一つです。たむら歯科 矯正歯科では、世界トップシェアを誇るインプラントメーカーである「ストローマン」とパートナーシップを結んで製品を使用し、安全なインプラント治療を提供しています。
ストローマンは、スイスに本社を置く世界的な歯科医療機器メーカーであり、インプラント治療においては、その高い技術力と品質で世界的に高い評価を得ています。当院では、ストローマンインプラントに関する最新の技術や情報を入手し、常に質の高いインプラント治療を提供できる体制を整えています。
インプラントのメリット
インプラント治療には、次に挙げるメリットがあります。
1.残った歯に負担がかからない | インプラントは、独立した人工歯+人工歯根を設置できるため、健康な歯を削ったり、バネを引っかけて負担をかけたりする必要がありません。ブリッジや入れ歯の場合、他の歯に大きな負担をかけてしまうことがありますが、インプラントは「残っている歯を守る」ための優れた方法と言えます。 |
2.自然で美しい歯が手に入る | 保険適用の部分入れ歯では金属のバネが目立ち、ブリッジでは治療部位によっては銀歯しか選べない場合があります。インプラントは審美性の高い素材を使用できるため、自然な仕上がりが可能です。当院では、精密な治療により、より美しい仕上がりを追求しています。 |
3.天然歯のようにしっかり噛める | インプラントは入れ歯に比べて咀嚼能力が高く、外れたり、隙間に食べ物が挟まって痛みが生じたりすることがありません。適切に治療が行われていれば、硬いものでも安心して噛めるようになり、天然歯と同等の咀嚼能力を取り戻せます。 |
4.顎の骨が痩せにくい | 歯を失うと、咀嚼の刺激が顎に伝わらなくなり、顎の骨が少しずつ痩せてしまいます。インプラントは歯根も再現するため、顎の骨が痩せる(吸収する)のを防ぐことができます。顎の骨が痩せると、しわやたるみの原因となり、口元の美しさに影響を与えることがあります。 |
インプラントのデメリット
インプラント治療には、次に挙げるデメリットを伴います。
1.保険が適用されない | インプラント治療には、原則として保険が適用されません。治療にかかった費用は全額自己負担となる点にご注意ください。当院では、クレジットカード払いやデンタルローンなど、さまざまな支払い方法をご用意しておりますので、費用面で不安のある方はお気軽にご相談ください。 |
2.外科手術を行う必要がある | インプラント治療には必ず外科手術を伴います。これはブリッジや入れ歯といった従来法との大きな違いです。ただ、インプラントの手術は比較的規模が小さく、通常の局所麻酔だけで行うことができるため、過剰に心配する必要はありません。 |
3.メンテナンスが必要 | インプラントは治療が終わった後もメンテナンスが必要となります。定期的なメンテナンスを受けていただくことで、インプラントを正常な状態に維持できます。 |
インプラント治療の流れ
1.検査
患者さんのお口の状態を把握するために、パノラマレントゲン、CTスキャン、口腔内写真などを撮影します。取得したデータをもとにデジタルシミュレーションを行い、診断と治療計画を立案します。
2.カウンセリング
お口のお悩みや治療に対するご希望をじっくり伺います。インプラント以外の治療法や各治療の費用についても説明し、相談しながら治療方針を決めていきます。
3.初期治療
インプラント治療を始める前に、歯周病や虫歯の治療が必要です。特に歯周病はインプラントの大敵となるため、しっかり治療を行います。
4.一次手術(人工歯根の埋入)
顎の骨に穴を開けて人工歯根を埋入する手術を行います。当院では専用の治療機器と衛生的な手術室を備え、より良い環境で治療を受けていただけるよう努めています。
5.治癒期間
埋入したインプラントが骨と結合するまで待ちます。前歯など審美性が求められる部位には仮歯を装着し、定期的に傷口の消毒などで受診していただきます。
6.二次手術(アバットメントの装着)
歯肉を切開して埋入したインプラントを露出させ、アバットメントや仮歯を装着します。その後、歯肉の状態を確認し、最終的な人工歯(本歯)を装着します。
7.被せ物の装着
人工歯根とアバットメントがしっかりと結合したのを確認した後、最終的な被せ物(人工歯冠)を装着します。被せ物の素材は、天然歯に近い色や質感を持つセラミックなど、患者様のご希望に合わせて選択できます。装着後は、噛み合わせや見た目などを確認し、調整を行います。
8.メンテナンス
インプラント治療後も、天然歯と同様に定期的なメンテナンスが重要です。インプラント周囲炎などのトラブルを早期に発見・治療することで、インプラントを長持ちさせることができます。当院では、患者様一人ひとりに合わせたメンテナンスプログラムを作成し、インプラントを健康な状態で維持できるようサポートいたします。